DESTINY 鎌倉ものがたり (2017)。
年末年始にかけてバンバンCMを打っていた本作。
この映画を一言で表すならば、
高畑充希がかわいい。
これに尽きると思います。
映画史に名を残す名作、とまではいきませんが、
お正月明けのほっこりまったりした気分で充分楽しめる良作でした。
基本的に邦画は映画館で見る価値はあまりなく、
TVで十分と思っているたちなのですが、
本作は浮遊するシーンなどがあり、
映画館の大スクリーンで見るのもわるくなかったです。
あと、高橋充希を大画面で見たい方にもおすすめです。
可愛すぎます。
原作者、監督は『ALWAYS三丁目の夕日』のお二人。
テイストは継承しているものの、本作の方がだいぶファンタジー色が強いです。
雰囲気はCMで観たイメージ通りと思って問題ないでしょう。
なんとなくオレンジ(夕日)っぽい色合いで、
現実と、千と千尋と、ハウルの動く城が融合したような世界観。
音楽も久石さんっぽいです(実際は違いますが)。
***ここからネタバレ注意***
CMで観たイメージと違ったのは、
ヒロインである亜希子(高橋充希)が亡くなるのがかなり遅いこと。
CMの印象でいうと、
ヒロインが亡くなるところが物語のスタートで、
異世界に乗り込んで彼女を連れ戻すのがメインストーリーかと思ったら、
それらはかなり終盤でした。
で、そこが本作を良作たらしめている肝なのだと思います。
物語の前半は、
不思議な生物がふつうに暮らす鎌倉という町の世界観と、
主人公夫婦である先生(堺雅人)と亜希子(高橋充希)のほっこりとした幸せに満ちた日常、
そんな日常に育まれた二人の結びつきがじっくりと丁寧に描かれます。
そして後半は前述のとおり、
異世界に乗り込んで亜希子を取り戻すという二本立となっています。
この、2人の結びつきとか、
亜希子どれだけ良い子かとか、
鎌倉がいかに不思議で満ち溢れた町か、
を前半でたっぷり描くから、突飛な後半に馴染めるように出来ています。
どんなに不思議なことが起こってもいいんです。
だって鎌倉だから。
江ノ電が死後の国と繋がっていたっていいんです。
だって鎌倉だから。
俳優陣に関しては、CMではあまり主張されていませんでしたが物凄く豪華です。
堤真一、薬師丸ひろ子、中村珠緒、要潤、市川実日子、ムロツヨシ、古田新太、鶴田真由、吉行和子、橋爪功、三浦友和・・などなど。
ドラマ『ゆとりですがなにか』で
新しいヒロイン像を見せてくれた安藤サクラ(本作では死神役)が
安藤節をふるって存在感を見せています。
また、大河ドラマ『新選組!』ファンとしては、
堺雅人(『新選組!』では山南役)の竹刀姿とか、
大倉孝二(『新選組!』では河合役)とのショットが見れ、思わぬ収穫でした。
まあこんな感じで、豪華なキャストや、きちんと回収される伏線や、アトラクションみたいな浮遊感など・・、
いろいろ良かった点はあるのですが・・、
それらがすべて、
高畑充希の可愛さの前に霞んでしまうのです。
挙動、声、しゃべり方、くるくるまわるおしゃべりな目、ほんとうにカワイイ。
高畑充希は「少女漫画的なヒロイン」を実に見事に演じています。
絶世の美女ではないけどかわいくて、お人好しで愛くるしい。
自分に自信はないけど、一生懸命で、周囲の人間を(実は)魅了してやまない。
※少年漫画のヒロインは、綺麗で能力も高くて自己評価も正当に高い
この高畑充希が、堺雅人と夫婦であるのをいいことに、
スクリーンの大画面で公然といちゃつくんだから、たまりませんよ。
ぎゅっと裾を握って、上目遣いとかね。
たまりませんよ!
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