一度ハマったら抜け出せない!ロックスミス系キャラクターの底知れない魅力…。

 

ウェルナー・ロックスミスという男をご存知でしょうか。

『ヴィンランド・サガ』の幸村誠先生の超傑作『プラネテス』に登場するキャラクターです。

 

彼は作中、前人未到と言われる木星往還船フォン・ブラウン号を完成させます。

その過程の事故で多くの死者を出し、責任を取らされそうになった時の一言がこちら。

 

ほかのキャラクターからこう称されてもいます。

 

ロックスミスは主人公ではないものの、魅力的なキャラクターが多い作中で突き抜けた存在感を示しており、筆者は彼に通ずるキャラクターを勝手にロックスミス系と分類しています。

彼らに共通しているのは、自分の欲望に忠実で、ある意味で恐ろしく我儘だということ。

 

我儘といっても、普段の態度が横柄だとか、そういうことは関係ありません。

こういったキャラクターの中には、普段はむしろものすごく謙虚だったり「良い人」とされている場合もあるくらいです。

 

ただ、突き詰めれば彼らの心はいつもたった一つのものに捧げられている

ひとつの機能に特化した道具が美しいように、彼らにも、目を離せなくなるような魅力があるんです。

 

彼らは時に、大儀のために非情な決断をしたり、大き過ぎる犠牲を払う。

それ故、我儘と言われたり、時に狂人や変人と称されることもある。

尋常ではなく突き抜けていることで、偉業を達することもある。天才と目されたりもする。

逆に物凄くやさしく献身的にみえたり、聖人とさえ呼ばれることもある。

でもいずれにしろ、おそろしく頑固。そういう意味で、ものすごく我儘…。

 

彼らに惹かれてしまうのは、現実にはそこまで一つのことを貫くことはなかなか難しいからかもしれません。

 

今回はこういったキャラクターを更に勝手に分類し、「天才型」「虜型」「菩薩型」「心酔型」の4つにカテゴライズしてみました!

いつもどおり趣味100%の企画ですが、どうぞお付き合いください^^



天才型

自身の圧倒的な才能に、時に本人さえも振り回されるタイプ。

才能に殉じるように、あまり幸せになれないイメージがあります…。

 

宮本 すばる(

 

虜型

幸か不幸か、人生を捧げる何かに出会ってしまったタイプ。魅せられてしまった人たち。

それの為には、時に自分自身や自身にとっての大切な存在さえ小事となり、、読んでいるこっちが、何でそこまで…!と項垂れるような行動をとるときがあります。

 

ユルール(シュトヘル

 

島崎 三歩(

 

ウェルナー・ロックスミス(プラネテス

 

堀越 二郎(風立ちぬ

『風立ちぬ』で、二郎が結核の妻の横で図面を書きながら煙草を吸うシーン。

一部の視聴者からはあり得ない!と物議を醸したシーンですが、これ、二郎をロックスミス系キャラクターとして見たときに物凄く象徴的なシーンなんですよね…。

二郎は基本的には良心的な人間で、妻のことも心底愛している。

でも、それでも飛行機の前にはすべてが二の次になってしまう、という…。

余談ですが、『風立ちぬ』は宮崎駿氏の自伝的作品だと思っていて、それ故に二郎の声優が庵野(宮崎駿と同類)というのはすごく良いキャスティングだなあと思っています。

(二郎と庵野秀明氏は虜型、宮崎駿氏は天才型なイメージがありますが)

 

菩薩型

小野不由美先生の『東亰異聞』にこんな一文があります。

一つの願いに満たされたものは、ひょっとしたら菩薩のように見えはしないか。

このような、幼い、根源的とも言える純粋なたった一つの願いで満たされたキャラクター達をこちらのグループにまとめてみました。

 

沙子(屍鬼

 

常(東亰異聞

 

ソルジャー・ブルー(地球へ…

 

心酔系

三谷大河『新選組!』の放送時、山本耕史さんが、厳し過ぎる戒律を持って隊を引き締めた鬼の副隊長・土方歳三に対して”土方は人を愛する天才”と語っていたことがありました。

この土方のような、殉じる相手をこれと定めきった、何かを愛し抜く才能を持ったキャラクターをこちらに分類しています。

 

土方俊三(新選組!

 

聞仲(封神演義

 

 

いずれのタイプのキャラクターも、彼らの一途で真っすぐに生きる姿勢には本当に胸を打たれます。

そしてこれらのキャラクターが出てくる作品は本当に最っ高の名作!ばかりですので、ぜひぜひぜひ!読んでいただきたいです。

彼らの心を占めるただ一つのものとは、それぞれ一体何なのか…?

ぜひ、本編で確認してみてください。

 

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