BANANA FISHアニメ化を祝して、【完全版】BANANA FISHファンが巡礼すべき聖地まとめ【祝アニメ化】という記事を書きました。
BANANA FISHを読めば(見れば)、間違いなく聖地(N.Y.)に巡礼したくなると思うのですが、もう一つ、やりたくなることがあります。
それは、物語の要所要所で出てくる洋書。
あっ・・ギャグじゃないです!
とにかく、洋書が気になって仕方なくなる!
そして読んでみたくなる!
分かります。
筆者もかつて、そうなりました。読みました。
長編(海流の中の島々)は途中で挫折しましたが・・。
ということで、関連小説一覧をまとめました!
※2018/12/15 追記
アニメ第23話に登場した『武器よさらば』を追記しました!
①『バナナフィッシュにうってつけの日』(原題:A Perfect day for Banana fish)
J・D・サリンジャーによる短編小説。
『ナイン・ストーリーズ』という短編集に収録されています。
漫画・アニメのタイトルである『BANANA FISH』、および作中に出てくる謎のキーワード『バナナフィッシュ』の由来が、こちらの小説です。
『バナナフィッシュにうってつけの日』のストーリーを物凄~く簡単にまとめると、こんな感じです。
シーモア・グラースという男性が、浜辺で少女に向かってバナナフィッシュについて語り、「今日はバナナフィッシュにうってつけの日だ」と述べたあと、自殺してしまう話。
「あのね、バナナがどっさり入ってる穴の中に泳いで入って行くんだ。入るときにはごく普通の形をした魚なんだよ。ところが、いったん穴の中に入ると、豚みたいに行儀が悪くなる。ぼくの知ってるバナナフィッシュにはね、バナナ穴の中に入って、バナナを七十八本も平らげた奴がいる」
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この小説を踏まえ、漫画『BANANA FISH』のなかでは、”バナナフィッシュは、その姿を見ると死にたくなる、死を招く魚”と語られています。
(補足)『バナナフィッシュにうってつけの日』について
・シーモアは本作のラストで自殺してしまいますが、グラース家は、のちのサリンジャー作品にも登場します
・本文中に明示的な説明はありませんが、シーモアは兵役で神経衰弱していたのであろうこと、バナナ穴・バナナ熱・バナナフィッシュは、戦争や戦後の狂気、そしてそれらに振り回される人々を暗喩しているのではないか、と読み取れるような描写があります
・サリンジャーは言葉遊びが巧みな小説家で、原書で読むと気づく仕掛けもある(※)ということですので、思い切って原書にチャレンジしてみてもいいと思います(アッシュは英語で読むのだろうし!)
(※)新婚夫婦のホテルの部屋が507でsixless→sexlessであるとか、シーモア・グラースという名前に対して「see more glass!」(もっと鏡見て!)という台詞があるなど
短いお話でサクッと読めるので、BANANA FISHの世界観を深めたい人におすすめです。
アッシュと同じ言語で読みたい方は、迷わずこちら!
②『キリマンジャロの雪』(原題:The Snows of Kilimanjaro)
アーネスト・ヘミングウェイによる短編小説。
アッシュと英二がの会話の中に出てくる小説です。
キリマンジャロの頂上近くに、豹の死骸がある。
その豹は、何を求めて高みを目指したのか、死の直前、豹は更なる高みを目指していたのか、それとも、引き返そうとしていたのか。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アッシュは、自分の死を思うとき、いつもこの豹のことを考えるのだと、まるで独り言のように、英二に語り掛けます。
英二はそんなアッシュに対し、「人間は豹にない知恵をもって運命を変えることができる」と伝えます。
余談ですが、このころのアッシュはもう美少年絶世期・・。
遠くを見つめる眼差しが・・尊すぎます・・!
ちなみに、ヘミングウェイはブランカの愛読書であると推測されるため、この小説もブランカの影響で読んだのかもしれないですね。
英文で読むならこちらもおすすめです。
③『海流の中の島々』(原題:Islands in the Stream)
『キリマンジャロの雪』同様、アーネスト・ヘミングウェイによる長編小説。
アッシュの師匠である、ブランカの愛読書です。
ブランカ曰く、人の孤独について書かれているらしいですが、筆者は途中で挫折したので、詳しくは分からないのです・・。
アニメ化を機に、もう一度、トライしてみようかな・・。
アニメでブランカが出てくる前に・・!
④『武器よさらば』(原題:A Farewell to Arms)
『キリマンジャロの雪』、『海流の中の島々』同様、アーネスト・ヘミングウェイによる長編小説です。
アニメ第23話『誰がために鐘は鳴る』において、ブランカの持ち物として登場しました。
第一次世界大戦中、イタリア兵に志願したアメリカ人フレデリック・ヘンリーだが、イタリア軍は理想とはかけ離れていた。その戦場で看護婦キャサリン・バークレイと出会う。初めは遊びのつもりの恋であったが、しだいに二人は深く愛し合うようになった。やがてキャサリンの妊娠が分かり、二人はスイスへと逃亡する。ところが難産の末、子と共にキャサリンは死んでしまい、最後は雨の中をフレデリックは一人立ち去ってゆく。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
BANANA FISHの原作はこちら
BANANA FISH(文庫)
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