さあ、いい感じでスタートしたアニメ『BANANA FISH』。
作品の端々からスタッフの愛と情熱を感じる仕上がりとなっています!
スタッフのこだわりは、アニメ各話タイトルにも。
現時点で分かっている1話~3話のタイトルを見る限り、アニメ各話のタイトルはサリンジャーおよびヘミングウェイの小説作品のタイトルから取ってきているようです。
※2018/7/21 追記
第4話から早くもサリンジャー・ヘミングウェイ以外の作家登場!
第4話のタイトルは『楽園のこちら側』(F・スコット・フィッツジェラルド)。
どうやら、「20世紀のアメリカ文学」という法則に則っていそうですね・・!
※2018/9/8 追記
第5話以降の情報を追加しました!
※2018/10/27 追記
第12話以降の情報を追加しました!
※2018/11/3 追記
第18話の情報を追加しました!
※2018/12/8 追記
第19話以降の情報を追加しました!
※2018/12/15 追記
最終話、第24話『ライ麦畑でつかまえて』の情報を追加しました!
これにて全24話のアニメタイトルのご紹介も終了です。さみしい・・。
これを機会に、ぜひアメリカ文学の名作に触れてみていただければ幸いです!
サリンジャーとは
ジェローム・デイヴィッド・サリンジャー(1919年1月1日 – 2010年1月27日)。
アメリカの小説家です。
代表作は、「ライ麦畑でつかまえて」、「フラニーとゾーイー」。
サリンジャーとアニメ『BANANA FISH』の関係
サリンジャーの作品のひとつに『ナイン・ストーリーズ』という短編集があり、この中の一編である『バナナフィッシュにうってつけの日』という小説こそが、漫画・アニメのタイトルである『BANANA FISH』、および作中に出てくる謎のキーワード『バナナフィッシュ』の由来となっています。
ヘミングウェイとは
アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ(1899年7月21日 – 1961年7月2日)。
アメリカの小説家であり、詩人でもあった人です。
代表作は、「武器よさらば」、「誰が為に鐘は鳴る」、「老人と海」など。
ヘミングウェイとアニメ『BANANA FISH』の関係
アニメに未登場ですが、アッシュにはかつて「ブランカ」という師匠がいました。
彼の愛読書が、ヘミングウェイ作品だったのです。
『BANANA FISH』の中では特に、『キリマンジャロの雪』、『海流のなかの島々』という小説について作中で言及されており、いずれも物語上重要なシーンとなっています。
※2018/12/15 追記
アニメオリジナルエピソードとして、第23話『誰がために鐘は鳴る』において『武器よさらば』がブランカの持ち物として登場しました!
『BANANA FISH』作品中での登場シーン
サリンジャー、そしてヘミングウェイの作品が、『BANANA FISH』にどう登場したか、『BANANA FISH』という作品の中で、どういう位置づけのものかについては、以下のページでまとめていますので、併せてご覧ください。
『BANANA FISH』の意味って?元ネタ・関連小説をまとめました!
アニメBANANA FISHの各話タイトルと、作品概要・あらすじなど
アニメ『BANANA FISH』の各話タイトルと、元ネタ小説のあらすじを記載します。
BANANA FISH第1話タイトル「バナナフィッシュにうってつけの日」
こちらは、上述したサリンジャーの『ナイン・ストーリーズ』から取ったタイトルですね!
以下、元ネタ小説のあらすじです。
ビーチサイドのホテルでミュリエル・グラース夫人はニューヨークの母親からかかってきた電話をとる。母親は娘の夫であるシーモア・グラースと娘のことをしきりに心配している。
ビーチでは黄色い水着を着た幼女シビル・カーペンターが母親にサンオイルを塗られながら、「もっと鏡を見て(See more glass)」と何度も繰り返している。シビルは砂浜の上で仰向けに寝転がっている青年シーモアと出会う。2人は数日前からお互いが同じホテルに止まっている、という程度の顔見知りである。シーモアはシビルにバナナフィッシュをつかまえようと提案して海に入る。バナナフィッシュはバナナが入っている穴に泳いでいく魚だと説明し、今日はバナナフィッシュにうってつけの日だと言う。
「 「あのね、バナナがどっさり入ってる穴の中に泳いで入って行くんだ。入るときにはごく普通の形をした魚なんだよ。ところが、いったん穴の中に入ると、豚みたいに行儀が悪くなる。ぼくの知ってるバナナフィッシュにはね、バナナ穴の中に入って、バナナを七十八本も平らげた奴がいる」 」
波がやってきて2人を襲うと、シビルは「バナナフィッシュが一匹見えた」と言う。シーモアはシビルの土踏まずにキスをする。ホテルに戻ったシーモアは、一緒にエレベーターに乗った女性へ軽いいいがかりをつける。部屋に戻ると、妻は眠っている。彼女を見つめながらシーモアは拳銃で自分のこめかみを撃ち抜く。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『バナナフィッシュにうってつけの日』は、こちらの短編集に収録されています。
BANANA FISH 第2話タイトル「異国にて」
こちらは、ヘミングウェイの短編小説です。
原作『BANANA FISH』で本作への言及はありません。
以下、元ネタ小説のあらすじです。
戦争の前線で負傷した「僕」は、イタリアのミランの病院に送られ、そこで「機械治療」(SF的科学療法)を受けていた(「僕」は足を負傷していたが、ドクターは、機械がそれも正常に治してくれる、という意味のことを言った)。
その病院に通院していた少佐は、機械治療を拒否していた。機械は当時新しいもので、「僕」たちがその試験体だった。
あるとき「僕」は、戦争が終わったらどうするか、と少佐に訊かれ、アメリカへ行く、と応えた。そして結婚をしたい、と言った「僕」に少佐は、男は結婚してはならない、と言った。さらに少佐は気が触れたように怒り狂い、その後で「僕」に謝った。ドクターが言ったところでは、少佐は奥さんを亡くしたとのことだった。それからの日を、「僕」たちは機械治療の試験体としてすごしたが、少佐は機械治療になんの興味も示さず、ただ治療室の窓の外を眺めていただけだった。出典:Mew’s Pap Room
第8話「陳腐なストーリー」、第17話「殺し屋」、第21話「敗れざる者」とともに、こちらの短編集に収録されています。
BANANA FISH 第3話タイトル「河を渡って木立の中へ」
こちらも、ヘミングウェイの短編小説です。
原作『BANANA FISH』で本作への言及はありません。
本作は、ヴェネツィアを舞台とした、主人公である元アメリカ兵と18歳ヴェネツィアン女性との恋を中心とした物語のようなのですが、あらすじが拾えなかったので、読了次第感想をアップしますね!
BANANA FISH 第4話タイトル「楽園のこちら側」
アメリカの小説家、F・スコット・フィッツジェラルドのデビュー作です。
本作は2つのパートで構成されている。
『第一巻:ロマンチックなエゴイスト』
本作は並外れた将来が約束された中西部出身の若者エイモリー・ブレインを中心に描かれている。エイモリーは寄宿学校(ボーディング・スクール)に入った後、プリンストン大学に入学する。彼はエキセントリックな母親ビアトリスの元を去り、彼女の親友の一人であるダーシー司教と友人になる。プリンストン在学中にミネアポリスに戻った際、以前幼い頃に出会っていた女性イザベル・ボルゲと再会し、彼女とプリンストンでロマンチックな関係を始める。彼はきらびやかな言葉を並べた詩を幾度となく彼女に書いて送るが、彼の卒業ダンスパーティーで再会した際、互いに幻滅を覚える。『幕間(インタールード)』
2人が別れた後、エイモリーは第一次世界大戦で軍隊に従事するため海外へと送られた。フィッツジェラルド自身も軍隊に所属したが、彼がロング・アイランドに停泊していた間に終戦を迎えた。後半でエイモリーが銃剣の教官であったことが語られている以外、彼の戦争の経験について詳しくは描かれていない。『第二巻:人格(パーソネージ)の教育』
終戦後、エイモリー・ブレインはニューヨークで社交界にデビューしたロザリンド・コナージュに恋をする。しかし彼は貧しかったために2人の恋も崩れ去ってしまい、ロザリンドは裕福な男性との結婚を決意する。精神的に打ちのめされたエイモリーだったが、彼のメンターであったダーシー司教が死んでいたことがわかり、さらに追い打ちをかけられる。本作はエイモリーの「自分のことは分かってる。でもそれだけなんだ」という皮肉な嘆きの言葉で終わる。出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
BANANA FISH 第5話タイトル「死より朝へ」
アメリカで活躍した作家、トーマス・ウルフの短編集です。
調べたのですが、内容は分かりませんでした・・。素敵なタイトルなのですが。
BANANA FISH 第6話タイトル「マイ・ロスト・シティー」
第4話同様、こちらもF・スコット・フィッツジェラルドの作品です。
短編集のタイトルでもあり、収録されている作品のうちの一つのタイトルでもあります。
第16話「哀しみの孔雀」、第19話「氷の宮殿」とともに、こちらの作品集に収録されています。
BANANA FISH 第7話タイトル「リッチ・ボーイ」
第4,6話同様、こちらもF・スコット・フィッツジェラルドの作品のようです!
村上春樹翻訳の「ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック」に収録されています。
BANANA FISH 第8話タイトル「陳腐なストーリー」
第3話ぶりに、ヘミングウェイの小説のタイトルです!
第2話「異国にて」、第17話「殺し屋」、第21話「敗れざる者」とともに、こちらの短編集に収録されています。
BANANA FISH 第9話タイトル「ワルツは私と」
F・スコット・フィッツジェラルドの妻、ゼルダ・セイヤー・フィッツジェラルド の作品。
唯一の長編であり、半自伝的作品だそうです。
南部出身の判事を父にもつ、ゼルダに似た主人公のアラバマ・ベッグスは、突然作品が知られ有名になる野心的な画家デイヴィッド・ナイトと結婚する。二人はコネチカットで放蕩生活を送り、その後はフランスで暮らす。結婚に満足できないアラバマはバレエの道に身を投じる。チャンスはないと告げられるが、彼女はそれに耐え、3年後にはオペラ団のリードダンサーになる。しかしアラバマはノイローゼになり病にかかる。小説の終わりで二人は、アラバマの父が死の床に伏す南部の彼女の家族のもとに帰る。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第11話「美しく呪われし者」とともに、こちらの作品集に収録されています。
BANANA FISH 第10話タイトル「バビロンに帰る」
またしてもフィッツジェラルド!
作品集のタイトルであり、収録されている一作のタイトルでもあるようです。
こちらも村上春樹翻訳の「バビロンに帰る(ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック2)」に収録されています。
BANANA FISH 第11話タイトル「美しく呪われし者」
うすうす予想はついていましたが、ゼルダ・フィッツジェラルドの作品より。
うーん、フィッツジェラルド夫妻由来のタイトルが続きますね。
第9話「ワルツは私と」とともに、こちらの作品集に収録されています。
BANANA FISH 第12話タイトル「持つと持たぬと」
第8話ぶりに、ヘミングウェイの小説のタイトルです!
アメリカの大恐慌を背景に、漁船の船長であるハリィを中心に、暴力と貧困に晒される「持たざる人々」と、金銭的に恵まれ一見幸福そうな「持てる人々」を描いた作品のようです。
BANANA FISH 第13話タイトル「キリマンジャロの雪」
こちらは・・説明するまでもないですね。
前回に引き続き、ヘミングウェイの小説です。
アフリカのキリマンジャロ山は、別名「神の家(ンガジェガ)」ともよばれている。その頂近くに、不毛の頂上を目指し登り、力尽きて死んだ豹の亡骸があるという。豹が何を求めて頂上を目指したのか、知る者はない。
アフリカで狩猟をしていた小説家ハリー・ストリートは、脚の壊疽で瀕死の状態にあった。救援を呼んだが間に合いそうもない。死を悟ったハリーは、看護する妻ヘレンの制止を振り切り自棄酒を始めた。ハリーは酔い、ヨーロッパ大陸の各所で過ごした日々を回想する。そして、多くの体験をしておきながら、著作家としてほとんど何も書き残していなかったことを後悔し、慰めるヘレンに八つ当たりをした。ハリーは眠りにつき、その夢の中で救援の飛行機に乗って光あふれる大空へと飛びたった。そして、飛行機はキリマンジャロを、「神の家」をめざす。
一方、ヘレンが目覚めたとき、そこには闇と、「ハリーだった」ただの物体と、あざ笑うようなハイエナの泣き声が残るのみだった。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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英文で読むなら、こちらもおすすめです。
BANANA FISH 第14話タイトル「夜はやさし」
もはやお馴染み、フィッツジェラルドの小説です。
若き優秀な精神科医ディックは、富豪の美しい娘ニコルと出会う。医師と患者という垣根を越えて、恋に落ち、結婚した二人。富も名声も持ち、人を惹きつけて止まないこの夫婦は、多くの友人から敬われ慕われていた。二人の子に恵まれ結婚生活も順調に思われたリヴィエラでの夏、若き女優ローズマリーが現れディックに激しい恋をしたことから、彼らの運命が大きく揺さぶられ始めるー。自伝的色彩を強く放つ、著者最大の長篇傑作。
出典:「BOOK」データベース
BANANA FISH 第15話タイトル「エデンの園」
こちらはヘミングウェイより。
南仏のカマルグに新婚旅行で滞在中のアメリカ人作家デイヴィッド・ボーンとキャサリンの夫婦は、マリータという若い美女に出会う。夫婦の関係にマリータが加わることによって、3人の間には奇妙な愛と不安が生まれる。エロティシズムに満ちた日々はコート・ダジュールとスペインを舞台に、3人の間に生まれた三角関係に始まり、倒錯し、最終的にはデイヴィッドとキャサリンの別れに終わることになる。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
BANANA FISH 第16話タイトル「哀しみの孔雀」
第6話のタイトルにもなった、フィッツジェラルドの短編集「マイ・ロスト・シティー」に収録されている作品の一つのようです。
第6話「マイ・ロスト・シティー」、第19話「氷の宮殿」とともに、こちらの作品集に収録されています。
BANANA FISH 第17話タイトル「殺し屋」
言わずとしれたヘミングウェイの短編ですね!
ある日の夕方、「ヘンリーズ・ランチルーム」に二人組の男が来店する。 二人は「ヘンリーズ・ランチルーム」の主人ジョージやその場にいた少年ニック・アダムスらを冷やかしつつも、それぞれハムエッグサンドとベーコンエッグサンドを注文した。 二人は食べ終えた後、ニックと調理場にいたコックのサムを縛り上げ、6時に来るであろうボクサー、オーリー・アンダースンを待ち構えた。
ところが7時になってもアンダースンは現れず、殺し屋たちは引き上げていった。 二人が去った後、ジョージはニックにアンダースンへこのことを知らせるよう命じ、ニックは彼の住むミセス・ハーシュの下宿屋を訪れた。 アンダースンは自室から出ようともせず、ベッドの上で横になっていた。ニックの呼び掛けには応じたものの、逃げようとはしなかった。 戻ってきたニックはジョージに状況を話した。 ジョージはアンダースンが誰かを裏切ったからその報復に命を狙われたのではないかと話し、ニックはアンダーソンのような状況になりたくないからこの町を出ようかと答えた。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第2話「異国にて」、第8話「陳腐なストーリー」、第21話「敗れざる者」とともに、こちらの短編集に収録されています。
BANANA FISH 第18話タイトル「海流の中の島々」
ついにきました「海流の中の島々」!
『キリマンジャロの雪』同様、アーネスト・ヘミングウェイによる長編小説。
アッシュの師匠である、ブランカの愛読書です。
美しくも凶暴な南海の自然、風と波にさらわれた白い流木、巨魚と闘う少年、不毛の愛を酒と官能に溺れさせる男女――ここにはヘミングウェイ最高の自然描写があり、我々の知る作者のすべてに加えて、生前さまざまな伝説に覆われていた作者自身の心の秘密がさらけだされている。激烈な生を生き、激烈な死を選んだアメリカ文学の巨星が、自らの悲劇の軌跡を鮮明にしるす凄絶な遺著。
出典:「BOOK」データベース
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ブランカ曰く、人の孤独について書かれているらしいです。
BANANA FISH 第19話タイトル「氷の宮殿」
またまたフィッツジェラルドの作品です。
第6話「マイ・ロスト・シティー」、第16話「哀しみの孔雀」とともに、こちらの作品集に収録されています。
BANANA FISH 第20話タイトル「征服されざる人々」
こちら詳細がよく掴めなかったのですが・・。
恐らく、ヘミングウェイと並び称される20世紀アメリカ文学の巨匠、ウィリアム・カスバート・フォークナー(William Cuthbert Faulkner, 1897年9月25日 – 1962年7月6日)の小説から取っていると思われます。
南北戦争ものの7 短編を複合した小説のようです。(フォークナー自身が南部出身者)
『世界の文学〈第43〉フォークナー (1967年) サンクチュアリ 征服されざる人々(中央公論社)』、『フォークナー全集〈13〉征服されざる人びと(冨山房)』に収録されているようです。(WEB上では見当たらず・・)
BANANA FISH 第21話タイトル「敗れざる者」
ヘミングウェイの短編です!
第2話「異国にて」、第8話「陳腐なストーリー」、第17話「殺し屋」とともに、こちらの短編集に収録されています。
BANANA FISH 第22話タイトル「死の床に横たわりて」
第20話同様、フォークナーの小説です。
「生きてるのは、つまりは、長いあいだじっと死んでいれるようにと準備する為じゃ」という父の言葉にとりつかれたアディは、夫に、自分の遺体を父の眠るジェファソンまで運んで埋めるように遺言を残して死ぬ。家族六人は洪水で橋が流失した川を棺桶と共に渡る。十五人の五十九回にわたる内的独白からなるこの小説は、南部の貧農一家を立体的に描き出す。
出典:「BOOK」データベース
BANANA FISH 第23話タイトル「誰がために鐘は鳴る」
言わずと知れたヘミングウェイの長編小説ですね!
1930年代後半、スペイン内戦。共和国側の義勇兵であるアメリカ人ジョーダンは、山峡の橋の爆破を命ぜられる。協力するゲリラ隊には、腹の読めないパブロ、女傑ピラール、そして敵側に両親を殺された娘、マリアらがいた。無垢なマリアと恋に落ちたジョーダンだが、死を賭した作戦決行が数日後に迫っていた。内戦取材を元に、激動する運命と愛を生々しく描き切る、ヘミングウェイ畢生の大作。
出典:「BOOK」データベース
BANANA FISH 第24話タイトル「ライ麦畑でつかまえて」
ということで、最終回、第24話タイトルは、サリンジャーの代表作『ライ麦畑でつかまえて』となりました。
アニメ『BANANA FISH』2クール目のエンディング映像が、まさにこのライ麦畑をイメージされていると思いますので、そこに着地した感じですね。
この小説は2003年に村上春樹さんが訳したことで一時話題になったので、記憶にある方も多いのではないでしょうか。
高校を放校となった17歳の少年ホールデン・コールフィールドがクリスマス前のニューヨークの街をめぐる物語。口語的な文体で社会の欺瞞に対し鬱屈を投げかける内容は時代を超えて若者の共感を呼び、青春小説の古典的名作として世界中で読み継がれている。
ホールデンは社会や大人の欺瞞や建前を「インチキ(phony)」と唾棄し、その対極として、フィービーやアリー、子供たちといった純粋で無垢な存在を愛し、その結果、社会や他者と折り合いがつけられず、孤独を深めていく心理が、口語的な一人称の語りで描かれている。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
野崎孝さん訳版。
村上春樹さん訳版。
英文版。
今後のアニメタイトル予想
ちょっと面白そうなので、今後どんなタイトルが採用されるのか、予想してみました!
サリンジャー作品を元とした今後のタイトル予想
『ライ麦畑でつかまえて』は有名ですが、タイトルだけ見ると、BANANA FISHのストーリーに合うか少々疑問ですね・・。
イチオシは、『ナイン・ストーリーズ』に収録されている『愛らしい口元、目は緑』です。
まさにアッシュそのものですよね!
ヘミングウェイ作品を元とした今後のタイトル予想
ヘミングウェイは戦争をテーマに扱った作品が多いだけに、BANANA FISHの世界観と合致するような作品名がたくさんありました!
有名どころで、この辺は手堅いのではないでしょうか。
『日はまた昇る』
『武器よさらば』←第23話作中に登場しました!
『誰がために鐘は鳴る』←第23話タイトル!
『老人と海』
以下は短編集の作品ですが、BANANA FISHのストーリーと相性が良さそうです。
『ファイター』
『ある訣別』
『兵士の故郷』
『雨のなかの猫』
『二つの心臓の大きな川』
『敗れざる者』←第21話タイトル!
『嵐のあとで』
『戦いの前夜』
※2018/11/3 追記
アニメももう18話だというのに予想が一個当たっていない・・だと・・!?
※2018/11/24 追記
第21話のタイトルが『敗れざる者』でした!一個だけでも当たってよかったです^^;
※2018/12/7 追記
第23話のタイトルが『誰がために鐘は鳴る』でした!最終話のタイトルが気になります・・!
以上、アニメタイトルに関するまとめでした!
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BANANA FISH 第20話タイトル「征服されざる人々」
サマセット・モームの「征服されざるもの」からかと思います。
フランス人女性がドイツ兵に乱暴されて妊娠してしまい…というお話でしたので、エピソード的にもこれかなと。
かりんさん
確かに、その可能性ありますね…!
一点、サマセット・モームはイギリス作家である点が気になりますね…。一連のタイトルが一貫してアメリカ文学から取られているところをみると、フォークナーの可能性も外せないかと。
改めて、自分でも両作品の内容を確認してみたいと思います!
貴重なご意見をありがとうございます!