プリッキュア、プリッキュア~~♪
って、15年前に初めて字面を見たときは「???」だったんですけどね。
こんなにご長寿シリーズになるとは、いやはや、感慨深いものです。
初代プリキュアが放映されてから、今年(2018年)で15周年。
記念すべき節目を祝して、大きなお友達にビッグサプライズ!
最新のプリキュアシリーズ(『HUGっと!プリキュア』)に、なんと初代プリキュアである、キュアブラック(なぎさ)とキュアホワイト(ほのか)が登場!
なんて粋なサプライズなんだ・・。
泣けるで・・。
登場回は以下の二話。
第21話「大暴走?えみるがなりたいプリキュア!」(2018/06/24放送)
第22話「ふたりの愛の歌!届け!ツインラブギター!」(2018/07/01放送)
このニュースにギョ!っとして思わず筆を執ったものの、プリキュアは初代しか視聴していないのであまり多くは語れません。
『HUGっと!プリキュア』なんて、設定だけ見ると、ハナちゃん育ててた時代のおジャ魔女ドレミにしか見えない・・。
ので、熱いレビューはプロの方にお任せするとして、この場では初代プリキュアの思い出を綴りたいと思います。
初代プリキュアの思い出
初代プリキュアは放送当時からかなり話題になっていたと思うのですが、ある世代、ある種の人々の中では「プリキュア(笑)」的に見られていたところがあると思うんです。
スイーツ(笑)と同じで、ちょっとバカにしているというか。
プリティでキュアっキュアという、字面だけ見るとぶっ飛んでるフレーズがそういう気持ちを引き起こしていたのかどうかは分かりません。
かくいう私もそういった斜に構えていた人間のひとりだったのですが、「プリッキュアがどれほどのものか、ちょっと見てやろうじゃないか」という軽い気持ちでながら見マラソンをしていたんです。
そこで出会ったんです・・。
キリほのに。
キリほのとは、キリヤとほのか(キュアホワイト)のカップリングを指す言葉ですが、カップリングであるとかないとかはどうでもよくて。
衝撃だったのはその描写。
まず、キリヤっていうのは敵サイドの人間なんですね。
それがプリキュアの弱点を探るために、同級生の男の子を装って主人公二人が通う学院に転入してくる。
で、なんやかんやエピソードを重ねて、ほのかとお互い良い感じの関係を築くわけです。
最初はスパイとして近づいたのに、いつの間にかキリヤの心には変化が・・。
でもキリヤは、敵組織の中で生きていかなければならない・・。
揺れ動く心・・。
的な。
まあよくあるやつです。
で、キリヤは板挟みになったあげく、主人公サイドに自分の正体を明かすに至るんですが、それでも運命には逆らえないということで、結局主人公サイドと戦うことに。
しかして悪者にもなりきれず、挙句、反逆者として味方(敵サイド)から制裁をくらい、キリヤは消え去ることに・・。
まあ、言ってしまえばここまでもよくある話ですよ。
そこで一旦1話が終わります。
明けて翌週話の第22話。
そのタイトルが・・。
『ウッソー!忠太郎がママになる!?』
・・あれ?
ウッソー!はこっちの台詞ですよ!
ちょっとテンション違い過ぎやしないかい?
先週悲壮な感じで終わったよね?
あれ、一話飛ばした?
にわかに不安になります。
内容も、ほのかのペットの犬の話なんですよ!
ほのかのペットが子犬の世話をするというワンちゃん回!ほのぼの回!
前回の悲しみどこいった???
と内心、疑問符でいっぱい!
しかもこちとら「ながら見」ですからね。
斜に構えてみてますから。
細かい描写なんてしっかり見てないわけです。
「ほのか、せめて今週くらいは、もう少し悲しんでやれよ・・」
くらいに思ってますから。
そんなこんなでワンころエピソードも終盤。
ふいに、ほのかがキリヤを想っているんだろうな、とわかる描写があり、そこになぎさのナレーションが被ります。
『その夜、ほのかは泣いたんだって。涙が涸れるまで泣いたんだって。ほのか・・・ガンバ・・・』
・・・涙。
しぶい・・しぶすぎる・・。
そうですよね。
ギャーギャー泣いて悲しみに暮れるだけが別れの描き方じゃないですよね。
描かないことで、浮かびあがるものがある。
それがハードボイルド・・。
ハードボイルドだよ!!プリキュア!!
女児向けアニメとは思えないよ!!
そんなこんなで改心し、その後はプリキュア(笑)なんて言えなくなってしまったのでした。
今となっては懐かしい思い出です。
ところで今回なぎさとほのかが『HUGっと!プリキュア』に登場するのが、第21話と第22話。
件のキリヤとほのかの別れの回も、第21話と第22話。
なんだか、不思議な繋がりを感じます・・。